アメリカの半導体エンジニアの待遇

San Jose Mercury Newsという新聞にSilicon Valley tech workers had rough decadeという記事が載っていました。エンジニアの待遇が非常に良いと噂されるSilicon Valleyですが、半導体エンジニアの給料は2000年から2008年までに21%も減少しているそうです。dot-com bubbleがあった2000年と比べて減少しているだけならまだしも、その後も一定して2008年まで減少しているそうです。Silicon Valleyのバカ高い税金と物価(特に、住居費とか学費とか外食代とか)を考えると、$91,547というのは決して余裕をもって生活できる水準ではないと思うのですが、いつのまに半導体エンジニアはこんなに「美味しくない」職業になってしまったのでしょうか?

Semiconductor manufacturing pay declined throughout the period, dropping from $115,241 in 2000 to $94,344 in 2004, to $91,547 in 2008.

同じ内容に関する記事が日本語でもマイコミジャーナルに載っていました。
また、EDN Japanの記事によると、2018年までの10年間のあいだに、アメリカの半導体メーカの雇用自体が大きく減少するそうです。

米国半導体/電子部品メーカーの雇用は、2008年〜2018年の10年間に14万6000人失われるという。同レポートは、今後10年間に予想される失職者数に関して、半導体業界を小売業界に次いで第2位と位置づけている。

一方では、EE Timesによる2009年の【エンジニア給与/意識調査】によると、まだまだ日本とアメリカのエレクトロニクス系のエンジニアの待遇には差があるそうです。

全体で最も水準が高い米国のエンジニアの平均年収は1070万円(1米ドル=91.5円で換算、2009年9月の平均為替レート)となり、日本のエンジニアの711万円と比べて359万円多い

あーあ、次はどんな仕事をしようかなー。今でも半導体エンジニアという仕事はとても面白いとは思っているけど・・・これだけ無償の設計ツールが溢れているならエンジニアは趣味にして別の本業を持っても良いのかも・・・