IBIS AMIを用いたSerdesのモデリング
Simulationに必要となるserdesのモデルの仕様の標準化を行い、異なるLSIベンダが作成したserdesモデルを混ぜてボードレベルでの伝送Simulationを行えるようにする、という動きがあります。IBIS (のAdanved Technology Modeling Task Groupという組織) を舞台として標準化が進められ、AMI(Advanced Modeling Interface)と呼ばれるSerdesのモデリングに特化した仕様がIBIS 5.0の一部として2008年8月に承認されました。
IBIS-AMIに力を入れている会社には、Cadence, Mentor Graphics, Xilinx, Cisco等の大手EDA/LSI/Systemベンダや、Signal Integrity Software (SiSoft)という専門の中小ベンダがあるようです。
- Cadenceは、AMIの仕様作成の段階から深くかかわっており、業界への普及にも力を入れているようです。10Gbps+のSerDesシリアルラインを可能にするAlgorithmic Modeling Interface また、同社のAllegro PCB SIと呼ばれるボード設計用CADではAMIをフルサポートしているようです。Allegro PCB SI Offers Out-of-the-Box IBIS 5.0 Support
- SiSoftもAMIの作成から関わっているようです。この会社のwebを見ると、高速interfaceのSignal Integrityの設計や解析を専門に行ってきた人が集まって設立された会社のようです。SiSoftは、Quantum Channel Designerと呼ばれるボードレベルのSignal Integrity解析ツールを開発しており、もちろんAMIをサポートしています。また、SiSoftはXilinxと関係が深いようです。XilinxのVirtex-6の11.2Gb/s serdesのAMIモデルの開発や、Vitex 5のGTP, GTX serdesのAMIモデルのサポートを行っています。AMIモデルは、ここからdownloadできます。
SiSoftのwebsiteには、IBIS-AMI Simulation Toolkitと呼ばれるserdesのAMIモデルのデモ版のようなものが用意されています。モデルだけではなく、その実行環境も一緒に提供されています。